共働き夫婦に多いセックスレスの原因

子どもを持つ・育てる前の夫婦、また子どもに手がかからなくなった夫婦は、共働きとするケースが多いはずです。
ところで共働きという状態は、セックスレスを招く原因のひとつになることがあります。
例えば仕事が極度に忙しい時、毎日遅くまで残業をしている時などです。
疲労困憊で家に帰ると、会話などのコミュニケーションが薄れていき、更にはセックスレスにつながるというものです。
あるいはストレス過多の場合では、精神面での消耗を引き起こし、やはりセックスに興味が薄れて疎遠になってしまうということもあるでしょう。
こうした傾向は、年齢を重ねて仕事での責任が重くなればなるほどセックスレスに陥る原因となる可能性もあるはずです。

ところで調査によれば、セックスレス割合は年齢が上がるにつれ高くなるという傾向にあるようです。
30代のセックスレス割合は47.0%、40代では59.0%、50代では71.3%にも上ります。
ただし同じ調査において夫婦円満かどうかの問いには、81%が円満であるという結果になっています。
ということはセックスレスは夫婦不和の理由にはさほどなっていないということなのでしょうか。

欧米ではセックスレスが破局の問題にまで発展してしまうケースが多いことを考えると、セックスは夫婦間のコミュニケーション手段として重要である、という認識や関心の持ち方を日本人はあまりしていないということになるのかもしれません。
夫婦当事者の間でセックスレスは重要な問題ではない、ということになります。
あるいはセックスレスであるという自覚がないという可能性もあるのではないでしょうか。

ごく一般論としては、日本の労働形態や生産性の低さは、時間集型の労働を強いて疲労困憊の域に達している、その結果として人生の目的の中で会社生活の比率が高まりすぎて、プライバシーを大切にするという生活様式が犠牲になっている、ということが言えそうです。
これではセックスレスに対して無自覚にならざるを得ず、状況を一層悪くすることになります。

セックスレスに対する夫婦の本音について

共働きなどで夫婦揃って疲労困憊状態にあるとセックスレス割合が高まる原因となると、暫定的な結論を見ました。
そして多くの場合セックスレスという自覚すらないのでそれを認識して問題解決を図るという意識もたりないようです。
しかしこれは一般論であり、個別の夫婦を夫と妻に分けてそれぞれにこの問題を投げかけてみたら、別の答えが出てくる可能性はないでしょうか。
つまり夫と妻はそれぞれに本音を隠してはいないか、というものです。

セックスレスの原因として指摘されるのは、男性の場合は体力が低下する、女性の場合は妊娠出産適齢期が過ぎると更年期や閉経を迎え、性欲が落ちてくるから、というものです。
この場合はセックス自体に関心が薄くなるというよりは、単なる同居人としての存在が当たり前になり、性欲の対象にならなくなったことの裏返しであるとは言えないでしょうか。
男性も女性も、こうした本音を隠しているのではないかという想定です。

共働きでお互いに忙しく疲労を感じていて気持もすれ違うようであれば、セックスレスの問題にますます無自覚となり、日本人のセックスレス割合は高い水準で留まると考えられます。

こうした仮定からは、解決方法は二つ考えられるでしょう。
まずは共働きでお互いに疲労を感じているとしても、夫婦のコミュニケーションを成立させる時間を必ず確保することをお互いに目指すことです。
むしろ仕事よりお互いを再発見することに生活の目的を見出すのです。
もうひとつは、自分自身に魅力が欠けているのではないかという自覚です。
セックスレスの原因を他に求めるのではなく、自分自身に問題はないかと考え自ら魅力ある人へと変身を目指すのです。

セックスレスの原因を、夫婦それぞれの関係の中から見出して問題解決を図れば、日本人のセックスレス割合は大幅に低下するはずです。